ファインマン物理学Ⅰ(力学)についての「内容・書評・感想」

物理学
出典は記事下に表記

こんにちは。

ファインマン物理学Ⅰと言う本を読み終わったので、この本の内容を紹介するとともに、書評だったり、感想だったりを書こうと思います。

最初に言っておくと、この本は物凄く良書でした。

1.内容紹介

まず、ファインマン物理学とは何かについて簡単に紹介しようと思います。ファインマン物理学とは、名前のままですが、カリフォルニア工科大学の教授だった、ファインマンが当時の大学の生徒に向けて執筆した著作です。

この本の特徴といえば、かなり個性的な本であるという事です。物理学書といえば、理路整然と数式を記述していくイメージですが、この本はむしろ読者に語り掛けるような構成になっています。というのも、この本の元は、ファインマンの講義を録音し、それを文字に起こして整えたものなので、必然的に会話の要素が入るのでしょう。

ですので、この本は物理学のここが面白い。物理学というものの考え方のようなものが随所に散りばめられており、何といってもこの本から学べる物理学が面白く感じられると思います。

ファインマン物理学Ⅰのレベルとしては、高校物理をある程度勉強していれば読み通すことはできると思います。微積ベースで数式を展開していくので、微積の知識はほぼ必須です。またファインマン物理学Ⅰは力学の章なのですが、電磁気学の分野も少し入ってきていました。また、特殊相対性理論の話にも少しふれるのですが、時空の世界という章は難解でした。

そのため、想定される読者像としては、高校物理と数Ⅲを一通り学習し終わり、物理学の本質を知りたい意欲的な高校生、大学の授業を好奇心を持って臨みたい大学生、大学物理のとっかかりを勉強したい人なのかと思います。

2.書評及び感想

2.1 とね日記が経緯

ここからは個人的な書評及び感想です。まずこの本を読むに至った経緯を振り返ってみます。というのも、自分はかねてから物理学に取り組んでみたいと思っていました。自分の物理学の知識と言ったら、高校レベルのもので公式に対する深い理解などは全くありませんでした。

そこで、物理学をどのように勉強しようと思っていたら、あるサイトを見つけました。それがとね日記というサイトです。ここで高校レベルの知識から超紐理論を理解するまでに読むと良い本がたくさん羅列されています。そしてそこでファインマン物理学が良いと知り、読んでみたらかなりいい本だったというのが経緯です。(とね日記に感謝です)

2.2 物理学という学問の普遍性

この本を読んで強く感じたことは物理学の普遍性です。というのも、ファインマン物理学では式の意味合いに重点を置いている本ですが、式にはそれぞれ深い意味があるという事。そして、それらの式、特に古典力学における式はF=maという式からほとんどが導出できるという事も知りました。

高校時代は物理と言えば公式が断片的にあり、それらを理解していくものだと思っていましたが、深く掘るとそれらの公式が深いところで繋がっていて、それを知ると、物理学においてニュートンの法則から様々な式へとダイナミックに繋がるさまを感じ取ることができます。このことから物理学独特の普遍性のようなものを感じました。

2.3 理系の学問の楽しみ方

個人的には今まで理系の専門書を自力で通読したことが無かったので、初めて理系の書物と触れ合ってみて、理系の学問の楽しみ方みたいなものを考えてみました。

自分は哲学書を良く読むのですが、仮に哲学という学問と対比してみるならば、哲学はある程度、個人の想像性の幅に寛容なイメージがあります。というのも、哲学では人間が経験し得ないことも抽象的に論理を頼りに考察する分野もあり、結局個人の考察のみが頼りとなることがあるからです。

しかし、物理学というものは実験によって実証的に突き詰めていく側面があるので、それぞれの公式は近似ですが、この世界の有様を如実に語るものです。そして、それらの法則・公式から新たに別の公式が生まれたり、新しい法則の存在を示唆するようなものもあったりします。

ゆえに、物理学で出てくる様々な公式や法則は厳密な因果法則に基づいてそれぞれが関わり合っています。なので、その綿密に絡み合っている公式たちの因果的な関係性を考究することが物理学の楽しみ方なのかなと個人的に思いました。

その厳密な公式と法則の関係性から浮かび上がってくる物理学という総体のありさまを俯瞰して眺めるこができるならば、きっと物理学の奥深さを味わうようになれるのかなと思っています。(自分はこれから勉強を積んでいかなければいけない身ですが。)

こういうところが個人の独創的な考察を頼りに考察を重ねていく哲学とは違う楽しみ方なのかなと思いました。

きっと他の多くの理系の学問も同じような楽しみ方が通用すると思います。

3.まとめ

今回はファインマン物理学の内容紹介と書評、感想を書きました。

物理学という学問を学べば理系の様々な学問にアクセスしやすくなると個人的に思うので、ファインマン物理学を基礎に他の物理学に関する書物も読み漁ってみたいと思いました。

 

 

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〇引用文献

画像出典:Copyright Tamiko Thiel 1984 – communication from photographer, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=44950603による

RICHARD P. FEYNMAN/坪井 忠二 訳「ファインマン物理学 Ⅰ」、岩波書店、一九六七年

コメント

  1. とね より:

    はじめまして。
    「とね日記」を書いている「とね」と申します。
    僕の記事のことをご紹介いただき、ありがとうございました。多くの方にとって物理学の魅力を知るきっかけになればよいと思って書いています。これからもよろしくお願いいたします。

  2. とね より:

    補足です。
    「2.1 とね日記が経緯」という箇所で、僕のブログを紹介していただき、ありがとうございました。その中で「この本の元は、ファインマンの講義を録音し、それを文字に起こして整えたもの」とお書きになっていますが、ご存じだとは思いますが、その録音は昨年一般公開されました。以下の記事で聴き方を紹介しています。日本語版の本を読みながら録音を聴くと、英語が苦手な方でもついていけるくらいのレベルです。

    『ファインマン物理学』の名講義のオーディオが公開されている
    https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/12206b7ef997402678f4f55ce863a4fc

    僕のブログのコメント欄の方にも、この文面で返信させていただきました。

    • Sene より:

      返信遅れてしまい申し訳ございません。
      ファインマンの肉声を聞きながら、本を読むと、まるでファインマンの授業を生で受けているような感覚になれそうですね。
      面白い提案ありがとうございます。
      また、何卒これからも宜しくお願いいたします。

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