裁判傍聴記 詐欺① たばことキャバクラにはまった者の悲しい末路

裁判傍聴記第三弾ということで、今回は詐欺をやっちゃった人について書いていこうと思います。

前回の記事

裁判傍聴記 窃盗① 将来を考えて生きなければならない時代
裁判傍聴記第二弾。 前回の第一弾の傍聴に引き続き、別の裁判も傍聴しました。 今回の裁判は刑事裁判。容疑は窃盗。裁判内容は弁論でした。 被告人は30代前半くらいの男性。仲間と結託し、工場に侵入し200万円ほどの資材を盗んだ疑い。 見た目はかな...

 

今回の被告人は男性で、髪型は坊主の眼鏡姿だった。

前科持ちのようで、刑務官二人に囲まれて法廷内で座っていた。

 

罪の内容は詐欺だが、我々が想像するようなオレオレ詐欺のようなものではなく、生活保護の金を騙して余分に受け取ったとされるものである。

 

生活保護の給付金は、仮に生活保護受給者が働いて給料を得た場合、生活保護でもらう金額は働いて得た金額から差し引かなければならない。それを今回の被告人は働いた旨を申請しなかったとして起訴された。

 

で、なぜ収入の申請を敢えてしなかったのかというと、酒、たばこ、キャバクラにはまってしまい、それらを楽しむ生活に慣れて抜け出せなくなってしまったからだとか。

 

たばこの金額は年々高い頻度で増加している。調べたところによると、喫煙者がたばこにかける平均金額は9247円らしい。
(出典 https://www.aeonbank.co.jp/investment/special/205/)

 

そんで、生活保護でもらえる金額はたしか月に13万くらいだったので、13万のうちの1万をたばこだけに使うのは家計が結構きつくなるのでは?と考えれば分かる話だと思う。

それと気になった事として、禁煙にかかる医療費用も調べてみた。すると、2万円ほどで済むらしい。よって、タバコを吸い続けるよりかは、やはり病院を使ってでも禁煙をした方が経済的に良いことが分かった。
(出典 https://banno-clinic.biz/kinen-cost/)

 

また、今回の被告人はキャバクラにもはまってしまっている。端から見たら頭悪い人にしか見えないのだが、実際にキャバクラに行ってしまうとどっぷりとハマってしまう何かがあるということなのだろう。

人間には根源的に集団欲求というものがある。誰かと一緒にいたい。誰かに大切にされたい。集団の中に入りたい。といった欲求だ。

だから、キャバクラにはまってしまう人間に対して、集団欲求を捨てろという命令は意味が無いということが分かる。だったら、どうすれば今回の被告人はハマらずに済んだのかを考えてみると、キャバクラ側が客に行う戦法を予め学習すれば良かったのだろうと思う。

予め知っておけば、キャバクラが如何に危険でハマってしまう場所であるかということを知り、もはや自ら罠に引っ掛かりに行くなんてことは無くなると思う。

 

こういう風に、抜け出せないアリジゴクのようなものは世の中にたくさんいる。キャバクラ、ホスト、カルト宗教、マルチ商法、ギャンブル、詐欺、などなど。

で、こういうものとどういう風に身を守れば良いかというと、「なぜはまってしまうのか」「相手が使ってくるはめさせる戦略とは何か」という所を知るということが一番良い対処法だと思う。

 

そうすれば、危険性が分かり積極的にそれらから距離を置くようになれるだろう。

 

前回の裁判も今回の裁判もそうだが、どちらも自分の持っているお金が足りないから実行された犯行だ。

いくら他人によって嵌められようと、誰も自分に適切な助言をしてくれずに良いキャリアを歩めなかったとしても、全て自分に責任が返ってくる。

 

であるから、日々自分の現状と将来について深く考えながら生きていかなければならないと思う。

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