おはこんばんにちはー senehataです。
課題の休憩時間にドイツ観念論の解説本を読んでたら、面白い一節がありました。ヘーゲルの思想です
“〜真理は他者が居合わせるところに成立し、他者によって語られ、他者によって聞き取られる「ことば」のうちに成立すると、ヘーゲルが考えているからである。「精神現象学」は「われわれ」において展開されなければならない〜”
そうです、真理ってものは1人の中で完結されず、他者によって承認されることで初めて真理となり得ます。なぜなら、個人の頭の中に閉じこめたままで他人に承認されないならば、その知識は独断的で誤ちを含んでいる可能性を含んでいるからです。
しかし、他人に承認されたとしてもそれが絶対的な真理とも限りません。新しく発見された法則や思想は往々にして論破される未来を辿るからです。
けれども、論破されたからと言って価値が無いかと言えばそうではなく、絶対的真理により近づいていく過程の中で基礎となってくれたりさらに進歩するためのハシゴとして使えたりするので価値が無くなることはありません。
そうやって太古の2500年くらい前から「われわれ」の中で学問という真理の体系群は共有されながら、発展し続けました。
特に現代では、全ての学問を完璧に網羅するのは不可能な程、知識は集積し発展し続けていて際限の無い拡大の一途を辿っています。(確か中世の学者であるデカルトはその当時あった学問を全て習得してしまったみたいな話を聞いたことがあります)
そうした学問という営みは「われわれ」の中で展開されることで発展してきたので、その発展に誰しもが参加することができます。
この世界を理解してみたいと思う知的好奇心を持つ人々からしてみれば、真理が際限無く追いつけない速度で拡大し続ける学問は最高の楽園であり最高に面白い世界であるはずです。参加しない手は無いです
この人類が続けてきた学問がこれからも無限に拡大し続ける未来を想像するとマジで面白いなーと思う今日この頃です
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