詭弁とは何かをわかりやすく解説<詭弁の性質・種類>

考察

こんにちは筆者のsenehataと申します。

この記事では、詭弁とは何かをわかりやすく詳しく解説することを目的としています。

 

1.詭弁とは何か

詭弁とは、広辞苑によると「命題や推理に関する論理的操作によって生ずる、一見もっともらしい推論で、何らかの誤謬を含むもの。相手を欺いたり、困らせる議論の中で使われる」と書いてある。「故意」に誤謬を含ませて相手を困らせる目的で使われるのが詭弁だ。

 

2.詭弁をつい、してしまう人間の性質

そうした詭弁だが、詭弁にはたくさんの種類があって、ある意味定式化されている。定式化されているというという事はどういうことかと言うと、その詭弁は往々にして相手を欺くことに有効であるということである。つまり、にはどうしてもその詭弁に騙されやすい思考の弱点のようなものがあるのである。

そして、人は往々にして議論においてその詭弁を使ってしまう傾向がある。というのも、二つの意見・主張がぶつかっているときはどちらかに肩入れしたくなってしまうのが人間の性質だからだ。(これはフランスの弁護士フランシス・ウェルマンが提唱したようだ)

これは例を見れば明らかなのだが、例えば、人が証人として法廷に立つと必ずどちらかの側の方をもつようになってしまう。証人は、大抵、自分たちを飛び出した側に好意を持つので、この感情が自分たちが証言する側にとって不利に働くと思われるような事実を隠したりゆがめたりさせるようだ。これは証言台に立った時、評決を方向付ける「権力感覚」を感じ愉楽を覚えるからだと、ウェルマンは分析している。

日常の例を言うと、例えばスポーツの試合が目の前のテレビ上で繰り広げられていたとしよう。そして、そこで競っているチームは今日初めて聞いたような所だとしても、1時間も見ているうちにいつの間にかどちらかを応援しているという状況になった事は良くある経験だと思う。

ここから分かることは、争っている二者があるとき、純粋な第三者としてそれを見物することが困難であるような性質を人間は持っているらしいということである。

となると、人は議論しているとき、「自分の主張を通したい」という感情を抱いてしまうのも自然な現象であることは分かるだろう。

 

3.種々の詭弁の紹介

前章で、人は「自分の主張を通したい」と言う感情を自然に抱いてしまうという事を書いた。そうなると、議論をしていると詭弁が出てきてしまうことも容易に予想できる。そこで、ここではその詭弁の種類について解説していこうと思う。

他にもたくさん種類はあると思うが、僕が学んだ詭弁の本質はほとんどが「相手の主張をすり替える。」に還元されると思う。

そうした詭弁を分類すると、「曖昧さを利用して相手の主張を違った意味で解釈する」「相手の主張を極論へとすり替える」「相手の主張を故意に広く一般化できるものとしてすり替える」の3つに分類できると思う。

 

4.詭弁についての考察

4.1.より良い議論のために

上で詭弁について紹介したが、結局これは「相手の主張をすり替える」広く言えば「論点ずらし」に終始する。そこで、相手が詭弁を使ってきたときどのように対処すればよいのかを考えた時に、個人的な意見ではあるが「しっかり相手の意見を論理展開する」という基本的なことが結局は一番重要なことでは無いのかと思う。

相手のこれまでの主張を全てきちんと論理展開すれば、先ほど上に挙げたような詭弁も見抜くことができるし、その詭弁について指摘することもできる。ただ、しっかり論理展開しなかった場合は、まんまと相手の詭弁に騙されてしまい、有意義な議論をすることは不可能となるだろう。

であるから、当然のことではあるが、相手の主張をしっかり論理展開することは、相手の詭弁(誤謬)を見抜き、有意義な議論をするためにも極めて重要である。

 

4.2.議論において持っておきたい心構え

ところで、なぜ自分たちは議論するのかを考えてみたい。それは自分の主張を相手に聞いてほしいからなのか。真理の探究をしたいからなのか。相手をただ論破して快感に浸りたいだけなのか。

仮にただ相手を論破したいのであれば、詭弁をどんどん使うことは当然になるだろう。しかし、真理の探究のために議論をするとき詭弁は邪魔なものでしかないことは明白だ。というのも、意見を歪曲するのが詭弁であるから。だから、仮に真理の探究のために議論をするのであれば、相手がだらだらと詭弁を並べるような議論を繰り広げるのであれば、そういった人とは真理の探究などできないので、議論をやめることが有効だと思う。

そして、真理の探究のための議論において最も重要なことは「謙虚な態度」だと思う。と言うのも、真理探究的な議論は、相手と意見を出し合いながら、建設的に議論をする事なので、自分の主張を通したいといった考えは、その目的を阻害する要因となる。(前に述べたように人間には意見が対立すると肩入れしたくなる性質がある)

であるから、相手の意見を尊重し、相手の意見を聞く耳をしっかり持つという意味でも、真理探究的議論において謙虚な態度は極めて有効だと思う。

 

引用文献

香西秀信「論理病をなおす!ー処方箋としての詭弁」ちくま新書、二〇〇九年

 

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