前回は新約聖書のほどほど要約の記事を書きました。
で、今回はキリスト教神学入門っていうマクグラスって人が書いた本の書評みたいのを書いていこうと思います。
最初に言っておくと、この本800ページ以上あるんですよね。
なので、自分は200ページくらいでいいやと思ったんですけど、80ページくらいで挫折しましたね()
まあ、とりあえずこの本がどんなものか簡単に紹介するとしましょう。
この本の中身は三部作みたいになってまして、第一部として、キリスト教神学思想史。第二部として、資料と方法。第三部として、キリスト教神学。がありますね。
で、僕は第一部の最初から読んでみました。キリスト教思想の歴史ですね。
アウグスティヌスや、トマスアクィナスなど有名な人も出てきます。また、スコラ主義やルネサンスの解説もあったので、そこら辺はかなり参考になりました。
しかしながら、議論の内容としてはもちろん神学なので、「神とは何か」がベースにあると思うんですよね。しかしながら、僕の知識と言ったら、聖書の解説本を数冊かいつまんだだけの知識量だし、クリスチャンでもないので、教会にも行ったことが無いし、神とは何かという問い対する神学的アプローチにあんまり関心がもてなかったんですよね。
クリスチャンの方々や、神学に既に興味のある人だったら、この上なく良い資料にはなりそうですね。なにせ800ページの情報が詰まっているのでね()。
ただ、神学ではどんなことを論じてるんだろうと、怖いもの見たさに少し覗いてみるのもまた面白いことだとは思いますね。あぁー世界は広いなと感じると思います。
ー---以下、個人的な備忘録(内容はガバガバなのでご容赦願います。)ー------
・アウグスティヌスはキリスト教の歴史の中で、最大かつ最も影響力のある人物。
・「信条」はあらゆるキリスト者が受け入れるものに他ならない。
世界教会信条(使徒信条)の内容はwikiに詳しく書いてあるので、参照しよう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%BF%E5%BE%92%E4%BF%A1%E6%9D%A1
・三位一体論
この教理の基本は、神に三つの位格ー父・子・聖霊があり、この3つが等しく神であり、平等だということにある。
・「実在論」と「唯名論」の区別は、中世神学の理解に役立つ。
初期のスコラ主義においては実在論、後期のスコラ主義においては唯名論が支配的。
また、スコラ主義とはトマスアクィナスを筆頭とする思想であり、今までの哲学の知識を神学に援用しようという考えに基づく。スコラ主義は批判的に見られることが多いが、大きな役割を担っていた。
スコラ主義への対抗として、ルネサンスを筆頭とする人文主義があると言われるが、人文主義の関心は「雄弁の追求」にあることを第一に意識すべき。
参考文献
アリスター・E・マクグラス/神代真砂実 訳「キリスト教神学入門」、教文館、二〇〇二年
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